施設警備と施設警備2級資格の基本とは?
施設警備員とはオフィスビルや商業施設、公共施設などの建物・敷地内において、防災・防犯の巡回・監視業務を担う職種です。法律上は警備業法により「1号警備」に分類され、来訪者対応、出入口の施錠確認、防災設備の巡回、非常時対応、モニタリング業務などが主な担当業務です。そもそも施設警備は資格がなくても就業可能ですが、「施設警備業務検定2級」は国家資格として業務スキルを客観的に証明できるため、職務範囲や配属先が広がるメリットがあります。特に空港や特定施設での警備には、2級以上の資格者の配置が法令で義務付けられている場合もあり、未経験からでも取得しておくとキャリアの幅が広がります。
未経験者が施設警備2級を取得する具体的手順
未経験者が2級資格を取得するには、「直接検定」に合格する方法と、「警備員になろうとする者の講習」を修了する方法の2通りがあります。特に講習を受講して修了基準を満たしたうえで公安委員会から合格証明書を受け取る手順が実務的で確実です。2022年の統計では、講習経由による修了考査の合格率は76.9%と高く、経験者も受検する直接検定の合格率(約40%)よりも安定しています。講習内容は学科28時限+実技14時限+修了考査4時限の計6日間で、費用は79,200円(税込)、学科・実技ともに90点以上が合格ラインです。この講習を修了することで、公安委員会へ証明書交付を申請し、正式に2級の資格者となることができます。
講習料金 | 7万9,200円(消費税込み) |
カリキュラム (1時限は50分) | 学科講習 28時限 実技講習 14時限 修了考査 4時限 |
受講期間 | 6日間 |
修了考査の合格基準 (満点は100点) | 学科試験 90点以上 実技試験 90点以上 |
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